日本でも新型コロナウイルス肺炎の蔓延の恐れが高まっているこの頃、不安の中でお過ごしの方も多いと思います。
色々な対策が推奨されていますが、このブログでは、「手洗い」の効用に関する知見についてお知らせし、その重要性を強く訴えたいと思います。
2006年に感染症学雑誌(第80巻 第5号)に掲載された、東京都健康安全研究センターと麻布大学の共同研究による「Norovirusの代替指標としてのFeline Calicivirusを用いた手洗いによるウイルス除去効果の検討」という報告があります。
ここで手洗い効果の検証に用いられたのはネコカリシウイルスですので、新型コロナウイルスではありませんが、手洗いがいかに重要であるかを示すデータです。
手に付いていた約100万個のウイルスが手洗い後にどうなったかという研究です。
結果は下記のとおりです。
- 流水のみで15秒間手洗い ⇒ 1万個に減少(100分の1)
- ハンドソ‐プで10~30秒もみ洗い後流水で15秒洗浄 ⇒ 100個に減少(10,000分の1)
- ハンドソープで10秒もみ洗い後流水で15秒すすぎの2回繰り返し ⇒ 数個(約500,000分の1)
流水で15秒間洗うだけでも100分の1までウイルスを落とすことが出来ています!
普通に石鹸で手を洗うと、10,000分の1まで手に付いたウイルスが減少しています。
もちろん、2度繰り返し石鹸で手を洗い、ほとんど手にはウイルスが残らないレベルまで洗うに越したことはありませんが。
手洗いの効果がお判りいただけたかと思います。
次回のブログでも、新型コロナウイルス対策を綴っていきます。
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